今回は、【とろみ】片栗粉の代用に小麦粉やゼラチンは使える? 使い方の注意点と仕上がりの違いは?について調べたところ便利に活用できることが分かったため、共有します(^^)
私がよく使う【とろみ】という言葉は、【嚥下食】に使用するものです。
今回紹介する【とろみ】は嚥下食にも用いることができ、もちろん普段使いでも使用できます!
では、はじめていきますね。
【とろみ】片栗粉の代用に小麦粉やゼラチンは使える?
片栗粉はじゃがいも(でんぷん)

元々カタクリというユリ科の紫色の花の鱗茎(りんけい)から取っていたため「片栗粉」と呼ばれるようになりました。原料は変わりましたが、名称の片栗粉だけはそのまま残ったため片栗粉と言います。
【片栗粉の特徴・利点】
- 水を加えて加熱すると透明で粘着性の高い糊液になる。
- 片栗粉に含まれる成分はでんぷん(炭水化物)が主成分であり、タンパク質は含んでいない。
- 江戸時代には、消化がよいことから病後の滋養薬として、お湯に溶かして飲ませていたそう。
- 片栗粉は粘度が高い(小麦粉の約10倍、コーンスターチの約4倍)ことから調味料が食材に絡みやすい。
- 粘度が高いと液体が対流しにくいため料理が冷めにくくなるという特徴もある。
- ほぼ無味無臭で透明度も高いため、食材本来の風味や色合いを損ねない。
代用に小麦粉やゼラチンは使える?
ネットで検索してみると、小麦粉やゼラチンでの代用の記事が多いように思います。
【結論】
水溶き片栗粉にしてあんかけを作ろうといった場合、小麦粉はとろみ付けに使うには適していません。小麦粉は水で練ってもあまりとろみが出ないのでかなり大量に使わなければならなくなってしまうので注意しましょう。
片栗粉をゼラチンで代用することは、結論から言うとできません。ゼラチンは凝固しますが、片栗粉はあくまでもとろみをつけることができるものです。固める力はありますが、冷やさないと固まらないため、料理には不向きです。
そこで、今回は二つ以外のもので代用できないか調べてまとめました!
【とろみ】片栗粉の代用での使い方の注意点と仕上がりの違いは?
片栗粉の代用に使えるのは?!使い方の注意点と仕上がりの違い

ジャガイモをすりおろす
ジャガイモをすりおろしてしまえばとろみ付けに使うことができます。(片栗粉と同じ成分)
注意点:ハンバーグや大根もちなどのつなぎとして使うときには水分が多すぎるので、水分をわけてから固形分を使えば大丈夫です。必要なら少しキッチンペーパーで水分を減らして使えば良いでしょう。
実際のレシピ仕上がりはこちら!

キノコ
キノコにはもともととろみを出す成分が豊富に含まれているものが多く、みじん切りにするか、冷凍したものをすりおろすかすれば片栗粉の代わりに使えることがあります。
注意点:どのキノコでも代用になるわけではない
しいたけはみじん切りにしてとろみ付けに使えるだけでなく、すりおろせばハンバーグのつなぎにも使用可能です。えのきはみじん切りにするだけで片栗粉ほどではないにしてもとろみを出すことができます。 ただ、どちらの場合にも風味が強く、出汁も出るので使う料理を選びます。味付けが濃いものに使用するのがおすすめです。
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嚥下障害がある方は、きのこは噛みきれずにむせ込み易くなります。必ず細かく刻んで入れるようにしましょう。

コーンスターチ
トウモロコシのデンプンから作られているもので、片栗粉と似た性質を持っています。とろみを生み出す成分であるアミロースを多く含んでいるのがコーンスターチの特徴で、特に冷たくしたときに強い粘性を生み出すことが可能です。
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ご飯
お米に含まれているでんぷんには「アミロペクチン」と「アミロース」と呼ばれる2種類があります。アミロペクチンには炊くと粘りを出す働きがあり、アミロースにはその働きがないため、アミロペクチンが多いほど粘りが強くなります。
その成分によって、とろみをつけることができるんです!
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まとめ
今回は、【とろみ】片栗粉の代用に小麦粉やゼラチンは使える? 使い方の注意点と仕上がりの違いは?について便利だったため、紹介しました(^^)
私がよく使う【とろみ】という言葉は、【嚥下食】に使用するものです。今回紹介した【とろみ】は嚥下食にも用いることができ、もちろん普段使いでも使用できます!
ぜひ、試してみてくださいね♪
